LCC飛行機は危ない?事故率の比較と危険性をチェック

格安料金で空の旅を楽しめるLCC。

安いときには東京から札幌や沖縄まで片道5000円で行けてしまいますが、単純に「なんでそんなに安いの?」と不安になりますよね。
 

料金が安い分、大手航空会社と比較して事故率が高いのでは?

と。
 

けど、日本のLCCは就航以来、1度も死亡事故を起こしていません。日本の大手航空会社と比較して、危険性は変わらないと言えます。

LCCの安さは魅力だけど危ないんじゃないか…と悩んでいる人のために、なぜLCCが安く、いかに安全なのかをお話します。
 

LCC飛行機は危険?

日本の航空会社が運航する大型機は昭和60年から、死亡事故を起こしていません。この数の中にはLCCも含まれています。

 
毎年日本では、今後の事故を防ぐために原因や対策を検証しておきましょう、という対象になった航空機のトラブルが公表されています。

トラブルというだけで事故ではありませんし、ましてや墜落ではありません。事故を防ぐために、小さなトラブルをちゃんと検証して教訓を得る、安全対策ですね。
 

2018年にそんな飛行機のトラブルは、日本国内で何件起きたでしょう?

正解は8件。

 
うち、LCCが絡んだトラブルは1件だけ。日本の大手航空会社が絡んだトラブルも1件だけです。

2017年には17件のトラブル中、LCCが起こしたトラブルは1件もありません。日本の大手航空会社と日本のLCC、比較しても安全性に変わりはないのです。
 

LCC飛行機はなぜ安い?

LCCの事故率が低いのは分かった。

けど、今後起きるかもしれない。
 

LCCの安全性に不安を感じる大きな要素が値段ですよね。

トリくん

トリくん

沖縄に5000円で行けるのはありがたいけど、安いってことはそれだけコストカットしていて、安全性にも問題があるんだろ…?

特に普段LCCに乗らない人ほどそう思いがちです。

 
でも、LCCが安いのは5つほど理由があります。

この仕組みを知れば「安い=危ない」という固定観念は消えますし、LCCに乗らなければいけなくなった!という場合も落ち着いていられるはずです。
 

1.座席が狭いぶん、コストも安い

LCC飛行機に乗ると分かりますが、座席は大手航空会社より狭いです。

そのぶん同じ大きさの飛行機でも一度に輸送できる人数が多く、客側も不便な代わりに、LCCもコストを抑えることが出来るわけです。
 

また、多くのLCCは飛行機の機種を1つに絞っています。

機種1つなら、交換する部品も全部同じ。また、1機種のみ対応できれば良いことから、パイロットや整備士の教育コストも削減できます。

座席はどれくらい狭い?

座席が狭いと言っても、大手航空会社と劇的には違いません。

それに日本なら国内線であれば沖縄を除き、長くても2時間以内のフライトで終わるので、多少足がキツイと思っても十分耐えられる時間です。

2.LCC飛行機は古いものを使っていて危険?

LCCって、大手のお下がりの中古飛行機を使ってるんでしょ?

と思っているかもしれません。かなりLCCに乗る私すらそう思っていたので、中古飛行機に危険性を感じる場合もあると思います。

でも、実はLCCって飛行機を新しく自分で作っています。

この話、飛行機1社1機種に絞っているという事情とも関連します。

例えば、中古の同じ自動車を5台揃えたとします。この自動車と、新車の同じ自動車5台、どちらのほうが部品を揃えやすいでしょう。

新車のほうが、現行車なので部品も出回っている量が多いはずですね。飛行機も同じで、新造機のほうが部品を揃えるのが容易。

飛行機を1機種に絞るメリットは上記の通り。そのメリットと、新造機を使うメリットが一致しているので、中古機を使うことはほぼありません。

ただ、LCCは後に説明する通り、1日の往復数が多いのが特徴。

使用している年数は大手航空会社と変わらなくても、ハードな使用で傷みの度合いが大きくなる機体が増えることは予想されます。

これをLCCのリスクということはできるかもしれませんが、最近ではロボット化による飛行機の量産も始まっているので、解消されていくでしょう。

3.運航スケジュールや路線の工夫でコストダウン

LCCは大手航空会社よりも、1日当たりの往復数を多くして運用効率を高めてコストダウンしています。

LCCには採算に合う限られた路線だけを運航していることがほとんど。1人のパイロットが1つの路線を往復するだけ、というケースも多数あります。

路線の状況や特徴を熟知したパイロットに操縦してもらえるのは安心感が高まりますね。

4.LCC飛行機の整備が不安…

外から見りゃLCCの飛行機も立派だけど、整備なんて実際はどうだか…

これも、LCCによく乗る私が考えていたことなのですが、大手航空会社に比べれば多少なりとも整備がコストカットされている可能性があります。

機体が新しい今はいい。

けど、年数が経過して時代が経ってきた時に、微妙な整備だけしていたら…と私は考えており、将来的にはLCCのリスクがかなり上がると考えていました。

ですが、先程も説明したように、LCCは飛行機の機種を1つに絞ることで、整備員がすぐに仕事を覚えられます。むしろミスなども減ってより安全とも言えます。

大きな整備は海外の整備会社で行われることが多いですが、大手航空会社が整備を依頼するのと同じ会社に依頼しています。

LCC大手航空会社は整備面も同じレベルです。

5.パイロットは新人ばかりで危ない?

これも、格安料金ゆえに疑われる点ではないでしょうか。

答えはNO。

 
LCCのパイロット採用は、基本的にキャリア採用。つまり、他の航空会社でパイロットを経験した人たちが採用されています。

世界中でパイロットは不足傾向にあるため、給与を削るのは困難。削ったらそもそも、運航に必要なパイロットが集まらないという事態になりかねません。

 
ここに挙げた要素以外でも、機内サービスをカットするなどの方法でコストカットを図っています。

このようにLCCは様々な工夫を組み合わせて、格安料金と安全性を両立しているのです。

海外のLCCの事故率や危険性

世界中の旅客機と貨物機の死亡事故は1948年をピークに減少しています。

1948年には80件起きていた死亡事故が、2017年には10件という過去最低数を更新。この件数にもLCCは含まれています。
 

もし、LCCが大手航空会社の飛行機と比べて安全性が低いのであれば、LCCが登場した頃から事故件数が増えてもおかしくないはずですね。

LCCの事故率だけが格段に高いのであれば、それも報道されるはずです。LCCだから特別に危ないわけではありません。

 
死亡事故の減少には、事故率の高いLCCが自然淘汰されている点も影響しているでしょう。

アメリカのエア・フロリダなど、大きな事故を起こして倒産した航空会社は、もともと小さなトラブルが相次いでいた傾向があります。

日頃からトラブルが少ない、安全な運航を行っているLCCであれば、安全度が高い。こんな傾向を覚えておくと、LCCを選ぶ時の基準にもなりますね。

 
さらに安心材料が欲しい!という人は、ランキングを参考にしてもいいでしょう。

毎年、航空会社の安全度をランキングにして発表しているのがエアライン・レイティング社。順位は発表されていないものの、安全度上位10位の航空会社をチェックできます。

LCC飛行機は危ない?まとめ

LCC、特に日本のLCCは大手航空会社と比較してもかなりの安全性です。
 

安かろう悪かろうのイメージがあるかもしれませんが、発生した事故の数をデータとして見れば、LCCに乗ったから飛行機が落ちる、なんて事はまずありません。

また、LCCも大手航空会社も利用する私からすれば、別に数時間のフライトくらいならLCCでも十分です。さすがにエアアジアでマレーシアまで8時間かかった時は疲れましたが(笑)
 

格安航空会社はタイミング次第では本当にやすいので、危ないという先入観を抜いてぜひ利用してみてくださいね。