飛行機の乱気流はガタガタ揺れて怖い!落ちない仕組みと安全な理由

飛行機が揺れる、理由の1つが乱気流です。

ガタガタと揺れ、ベルト着用サインが点灯し、飛行機が急上昇してるのか急降下してるのか、フワッと浮いたような浮遊感まで出てくる…
 

私自身、乱気流に遭遇した時は、

「この飛行機は落ちるんじゃないか?」

とガタガタ震えていたものです。

 
ただ、乱気流では飛行機は落ちません。

それほど遭遇率は高くないし、たまに空港への着陸待機などは起こりますが、飛行機がガッタンガッタン揺れてる状態でも安全性は保証されています。
 

乱気流で飛行機は落ちないのか?

なぜ安全なのかその仕組みを見ていきます。

飛行機を揺らす原因、乱気流って何?

乱気流は大気の乱れや空気の渦、と表現されます。

風の流れが激しい部分であり、乱気流を通過中は、それまで平穏を保っていた飛行機が急にガタガタと揺れ始めます。

 
特に飛行機に乗り慣れてないと、かなりビックリすると思います。

乱気流にも強弱があるので一概には言えませんが、「これ、飛行機落ちるんじゃないか?」と思うほど飛行機が大きく揺れるからです。客から悲鳴が上がるほどの乱気流に遭遇したこともあります。

 
ただ、それでも問題なく飛行機はフライトを終えました。

今の飛行機は乱気流に遭遇して揺れることはあっても、落ちることはないので安心してください。乱気流は安全。飛行機は揺れるもの。そう知っておくだけで気がラクになりますよね。

 
そもそも、なぜ乱気流は発生するんでしょうか?

主な理由は6つです。
 

1.積乱雲

空にもくもくとわいてくる、入道雲。

入道雲は地面が太陽などで温められているのに、上空が寒い時にできます。
 

温かい空気は軽くて、上へと上がる性質があります。反対に冷たい空気は下へ降りようとするので、温度の違う空気が激しく行き来して、大気が乱れるのです。

積乱雲は、崩れていく時に下へ下へと流れる気流を起こすことがあり、これが地面に当たって強い風を起こすことがあります。この現象が「ダウンバースト」です。
 

2.ジェット気流

晴れていても起きる乱気流なので晴天乱気流と呼ばれます。ジェット気流の付近で起きる乱気流です。ジェット気流とは、天気予報でもおなじみの偏西風のことです

この乱気流が起こす、下へ下へと流れる気流が「エアポケット」。強い揺れを起こすことがあります。
 

3.山や建物

山や建物にぶつかる風が、乱気流を起こすケースです。山が近い空港や地形が複雑な場所にある空港、滑走路付近に建物がある空港で強風の吹く時に起きやすくなります。
 

4.大きな山

山に風が当たり、風下で乱気流が起こると山岳波と呼ばれます。低い山ではなく、平坦な土地に1つだけ大きな山がある場所で起きやすい特徴があります。
 

5.大型ジェット機

大型ジェット機が通った後にできる乱気流。航跡乱気流と呼ばれます。数分で収まることがほとんどです。
 

6.寒冷前線

寒冷前線は、冷たい空気の塊が温かい空気の塊を急激に押し上げるため激しい気流が起きます。積乱雲が乱気流を起こす仕組みと似ているのです。

寒冷前線は空の比較的低いところから雲の1番高いところまで、各層において乱気流を発生させる特徴があります。
 

乱気流が起きても、飛行機は安全!

乱気流の発生する理由を見てきました。

ここから分かるのは、乱気流はどんな条件でも発生すること。

・晴れている時
・海の上を飛んでいる時
・山の上を飛んでいる時
・雲の中を飛んでいる時

飛行機が飛んでいる間ずっと、乱気流に遭遇する可能性があると思ってください。つまり、飛行機は揺れるのが当たり前ということです。そして、私達が思っている非常に飛行機は揺れに対して強いです。

 
それに、乱気流の遭遇率はそれほど高くありません。

遭遇率は100万分の1程度。そもそも、パイロットが可能な限り乱気流を回避するように飛んでいるので、滅多に遭遇することはないです。

 
たまに飛行機が急上昇したりしますよね?

乗っている側からすると何事かとビックリしますが、実は乱気流を避けるための行動であって、コントロールできているからこその対応なわけです。

それでも乱気流に遭遇した時のことが心配という人はいるでしょう。ここからは、飛行機の乱気流に関する安全対策をみていきましょう。
 

飛行機は乱気流に耐えられる

乱気流に煽られるうちに、飛行機が分解してしまうのではないか?その心配も技術の進歩とともに必要なくなってきています。理由は大きく分けて3つあります。

 
1つ目は機体の構造。何かが飛んできて機体の1部が壊れたとしても、そこから連鎖的に他の部分まで壊れないような構造を採用しています。

身近なところでいえば段ボール。軽いけれど丈夫で、ちょっとやそっとでは壊れないですよね。簡単にいえば、飛行機の壁などは段ボールと同じ構造でできているのです。

(もちろん、硬さは桁違いですよ! 笑)
 

2つ目はエンジントラブルの対策がされていること。たとえエンジンが1つ停止しても飛べるほどの安全性を確保しています。

極端な話、乱気流によりエンジンが支柱から外れたようなケースでも飛行機は無事、着陸できたそうですから、心配はないといえそうです。
 

3つ目は翼のしなり。翼がボキッと折れたりしないの?と心配する人もいるでしょうが、これも対策済み。90度近くまで曲げても折れることはありません。

飛行機が怖い人は、「飛んでいる途中で急にバラバラに分解したらどうしよう…」なんてしまいますが、私達が考えている以上に飛行機って頑丈なんですね。
 

人智で乱気流を回避!

先ほど少し話に出たように、パイロットは乱気流の回避を図っています。その取り組みは朝、起きた瞬間から始まっているそう。

 
天気予報や空模様のチェックを行い、どこをどう飛んだら乱気流を避けて安全に飛べるかを検討しているのです。飛行機に搭乗してからも、気象レーダーで雲の位置を確かめながら乱気流を避けて飛んでいます。

それでも乱気流に遭遇した、という場合でも、パイロットは乱気流を避けるべく、機体の高度を細かく変えながら飛ぶという、高度な技術で乱気流を乗り切っているのです。
 

乱気流のため空港に降りないで空中待機、または着陸のやり直しという目に遭った人もいるでしょうか。先にお話しした通り、空港周辺の地形や建物の事情で空港周辺にだけ乱気流が発生することもあります。

激しい揺れを防ぐためや念には念を入れた安全対策をとるため、管制官からの指示によってこうした措置が取られることもあるのです。降りないのも、乗客の快適さや安全対策に力を入れている証拠ということですね。
 

自分でできる?乱気流対策

墜落や分解の危険は考えなくてよさそうと思えてきたけれど、乱気流のニュースを見るとけが人が出たという話を聞くから心配、という人もいるでしょう。

たしかに、命の危険はないにしてもけがなんてしたくないですよね。ではどうするか?座席に着いて、シートベルトを締めること。これが1番のけが対策です。
 

少し古い話ですが、2013年にアメリカ国内で飛行機に乗っていて乱気流に遭遇し、けがをした人は24人。この数も意外と少ないですよね。

けがをした人のうち2/3が乱気流に遭遇した際にシートベルトをしていなかった、客室乗務員だそうです。

 
客室乗務員に限らず、たまたま乱気流に遭遇した際にシートベルトをしていなかった人がけがをしたというケースもあります。トイレに行くなどの用事がある時は別として、なるべく座席を立たない、シートベルトを締めたまま過ごすのがおすすめです。

飛行機は乱気流でガタガタ揺れても落ちない

飛行機は気流にも耐えられる構造を持っています。また、飛行機の運航に携わる人たちは乱気流を回避するスキルや、対処スキルを持って運航に当たっています。

現代において、乱気流によって飛行機が落ちたり分解したりする危険を考える必要はない、といっていいでしょう。万一、乱気流にあったとしても座席についてシートベルトを締めていれば、けがのリスクも格段に低くできます。
 

何より、乱気流に限らず飛行機は揺れるもの。

そう思っておくと、いざガタガタと揺れても「これくらいは普通なんだ」と思えるし、少し揺れる度にビクビクしなくて済むようになりますよ。